視覚障害者も一緒に遊べるボードゲーム会

ゲーム紹介 【ブロックス】


■メーカー mattel
■人数   1~4人

盤の上に様々な形のブロック(L字だったり凸だったり)を敷き詰めて、相手よりもたくさんブロックを置いた人が勝ちの、陣取りゲームです。

置き方のルールは以下の通り

①駒を置くときは、すでに置かれている自分の駒と一か所以上「点」で接すること。
②すでに置かれた自分の駒とは、「辺」で接してはならない。
(トップ画像は同じ色のブロックが辺で接してしまっているのでアウトです。)



こちらは二人用ブロックス。市販されているものですが、写真の物は視覚障がい者の方でも遊べるよう、駒を改造してあります。(オレンジの駒を二段重ねにして、高さで相手の駒を認識できるようにしてあります。)

自分の駒とは辺で接することができないため、いかに相手の駒の隙間に入り込むかがポイントになります。 

ちょっとした工夫で、見える人と見えない人が一緒に遊べるようになったゲームの一例です。

家電量販店などで比較的安価に買えるゲームですので、よかったら遊んでみてくださいね。

6月27日の様子


6月27日に第一回「やほげ会」(名前の付く前の交流会を含めると4回目)を行いました。

今回は色々なゲームを持ち寄るとともに、アラビアの壺、ダッタカモ文明の謎を新しいルールで遊んでみたりもしました。


参加してくださった視覚障がい者の方がお持ち下さった「ブロックス」はオレンジ色の駒を二段に重ねて高さに差を出し、手触りで自駒を認識できるよう改造してあります。



こちらで用意した4人用ブロックス、3人姉妹のお子様が、敷き詰めて遊んでいました。
本来のゲームルールとは違いますが、こういった楽しみ方ができるのも、アナログなゲームの良さなのかもしれません。


「ダッタカモ文明の謎」は様々な方からいただいた意見を元に、ルールを調整して試してみました。
今までは博士の正解にたどり着くまで質問を繰り返していましたが、今回は3週皆が質問して正解しなかったら、博士に減点…のような感じです。




毎回いろんなゲームを持ってきてインストしてくれる方が持ってきてくれた「TAKENOKO」。
とっても素敵な駒が入っています。(写真がなくてすみません)

このゲーム、1セットだけだとゲームの展開によっては駒が足りなくなるので、2セット持っているそうです。

自分の手持ちのカードに描かれた竹を揃えるもが目的の戦略ゲームです。


このほかにもいろいろなゲームを持ち寄り、みんなで楽しみました。




■番外編

参加者の方で、スポーツ吹矢を持ってきてくださった方がいたので、みんなで挑戦してみました。


最初は的に当たるか自信がなかったのですが、やってみると意外と当たります。(今回は距離が短いので…)

当たるといい音がするのでとても気持ちがいいです。


視覚障がいをお持ちの方も挑戦しましたが、的のところに音の鳴るものを置き、横から角度などのアドバイスを受けながら、見事的に当てることができました。

ゲーム紹介【パンデミック】


パンデミックは、協力型の珍しいボードゲームです。
世界を飛び回る科学者や、プロジェクトマネージャになって、
あちこちから発生する疫病を協力しながら根絶する・・・!のが目的です。

毎ターン、山からカードを引くことにより「敵」である病原菌が自動発生します。
なんだかテレビゲームみたいですね。

疫病が大流りして(パンデミック)絶望的になったときに固まるチームワーク、
それを乗り越えた時のチームでの達成感が何よりの魅力です!

このゲームにも視覚障害の方と一緒に遊びました。

普段はルールを変えたり、それなりに工夫をしなければならないことが多いのですが、
このゲームは「そのまま」できます!

理由は協力型のゲームだから。
全員が持ち札を持っているのですが、協力して進めるので、カードをみんなで見ます。
そのため、見えなくても、チームメンバーから教えてもらえば良いのです!

世界中の拠点を移動するため、
目が見えない方に、言葉で地形と現状を実況する必要がありますが、
それはそれで皆で状況把握ができるため、よりゲームが盛り上がります。

(濱田)

ゲーム紹介 【マングローブ】

【マングローブ】

■メーカー  賽苑


マングローブの木をイメージした木製の棒倒しです。
順番に棒を抜いていき、崩してしまった人が負け、とってもシンプルなルールです。




パッケージはこんな感じ。
とっても雰囲気があって素敵です。




中にはこんな感じで木の棒(赤、オレンジ、青、緑、黄)がそれぞれ数本と、それらを立てるための台座が入っています。


それぞれの棒は頭と底面で違う色が塗られており(頭が青の棒の底は青以外の色)、プレーヤーは前の人がが引き抜いた棒の底面の色と同じ色の頭の棒を引き抜いていきます。


ヤホゲ会では視覚障害をお持ちの方と遊びを共有するために色の要素は使わず、シンプルに棒倒しとして遊んでみましたが、崩れた時の音がはっきりしているため分かりやすく楽しかったと、仰っていただきました。


現在マングローブは販売を休止しておりますが、ぜひ再販して頂きたいなと思います。


今後もヤホゲ会には持っていきますので、ぜひ触りにいらしてくださいね。









やほげ会になる前

視覚障害の有無に関係なく、楽しく遊べる場所を作りたいと始めたこのボードゲーム会。
この度、毎月開催したいねということで、気持ちも新たに「やほげ会」という名前にリニューアルしました。

名前は変わりましたが、みんなで楽しく遊ぼうというコンセプトは変わりません。
今回は、名前が変わる前の会の様子をご紹介させていただきます。


■第1回目
アラビアの壺大会!
初会は、「アラビアの壺」を使って大会を行いました。
まず、3つの机に分かれ勝負をし、勝者を決めます。

その後、各机の勝者が集まり1位決定戦を行いました。
決勝戦ということで豪華版のアラビアの壺を使用。

優勝者にはなんと……「アラビアの壺」を贈呈!

視覚に障害があっても、ゲームの状況が把握できる、と大会もとても盛り上がりました。


■第2回目
音を触覚を使ったゲームで遊ぼう!がテーマでした。
参加者の方が、実際に工夫して遊んでいるゲームを持ってきて下さり実現しました。
ダイスのが落ちる音で殺人現場を当てる「アロザ殺人事件」


「イグルーポップ」

「ブロックス」「Tic Tac Toe」「ゴブレットキッズ」…

様々なゲームをご紹介していただき、各机で思い思いに楽しみました。
いずれ、ここに挙げたゲームも紹介させていただきますね。


■第3回目
コミュニケーションゲームを中心に遊ぼう!をテーマに大勢で遊びました。

触覚を使った「ダッタカモ文明の謎」

とってもおしゃれな棒倒し「マングローブ」

好きなものを語り合う「かたろーぐ」
協力して病原菌を根絶する「パンデミック」

会話を楽しもう!というのが主題だったこともあり
笑いの耐えないボードゲーム会でした。

これからも、工夫しながら色々なゲームで遊んで行きたいと思います。
もしかしたら、やほげ会から新しいゲームが生まれることがあるかもしれませんね。
初心者の方でも楽しめるのんびりとしたボードゲーム会なので、皆さん気軽に遊びに来てください。